長時間座ることは注意が必要

長時間座っていることは、多くの人にとって共通の習慣になっています。
職場でも、家でも、休憩時間も、何時間も座り続けていると、健康に悪影響を及ぼす可能性があります。
実際、長時間座っていると、肥満、心臓病、糖尿病、さらには癌のリスクが高くなることが示されています。
今回は、長時間座っていることの危険性について説明します。

肥満のリスク

長時間座っていることの最も大きいリスクは、肥満のリスクが高まることです。
長時間座っていると、立っているときや歩いているときよりも体が消費するカロリーが少なくなります。
時間が経つにつれて、これは体重増加と肥満のリスクの増加につながる可能性があります。さらに、1 日 6 時間以上座っていると、肥満、高血圧、インスリン抵抗性などの一連の状態であるメタボリック シンドロームのリスクが高まる可能性があるという研究結果もあります。

心臓病のリスク

長時間座っている人は、あまり座っていない人よりも、悪玉コレステロール (LDL) のレベルが高く、善玉コレステロール (HDL) のレベルが低い傾向があります。
それは、心臓発作や脳卒中などの心臓病のリスクを高める可能性があります。

糖尿病のリスク

長時間座っている人は、あまり座っていない人よりも血糖値とインスリン抵抗性が高い傾向があります。
インスリン抵抗性は、体がインスリンを適切に使用できない状態であり、血糖値が高くなり、糖尿病のリスクが高くなります。

ガンのリスク

乳がん、結腸がん、肺がんなど、一部のガンのリスクが高まる可能性があります。
1 日 6 時間以上座っている女性は、座っていない女性よりも乳がんのリスクが10%高いことがわかりました。 さらに、長時間座っていると、結腸がんや肺がんのリスクが高くなることがわかっています。

姿勢が悪くなり腰痛の原因になることも

また、長時間座っていると姿勢が悪くなり、腰痛の原因にもなります。
前かがみになったりする傾向があり、筋肉のバランスが悪くなることで姿勢の悪化につながる可能性があります。
時間が経つにつれて、腰痛や慢性的な背中の痛みなど、筋骨格系の問題につながる可能性もあります。

精神的なストレス

長時間座っていることは、メンタルヘルスの低下にもつながります。長時間座っている人は、あまり座っていない人よりもストレス、不安、うつ病のレベルが高いといわれています。
さらに、長時間座っていると、認知機能と記憶力が低下することもあります。

改善方法は?

それでも長時間座っていなきゃいけない場合、改善できる方法がいくつかあります。
最も重要なことは、定期的に休憩を取り、体を動かすことです。
ほんの数分でも、30分ごとに起き上がって少し歩くようにしてください。また、座ったままでもできるストレッチをすることも効果があります。
最近は長時間座っていることによる悪影響を軽減するために、立って仕事ができるスタンディングデスクを導入している会社もあります。
根本的な改善をするためには、定期的に運動をすることで、全体的な筋肉のバランスを保つようにすることが大切です。